クレジットカード入会キャンペーン攻略
ポイントサイトを利用してクレジットカードの新規発行を繰り返し、獲得したポイントをJQ-みずほルートでANAマイルに交換する手法を基本とするならば、その応用は、新規発行したカードの入会キャンペーンの攻略になる。
多くのカードは、新規入会時に大量ポイントを獲得できるキャンペーンを開催している。それらをもれなく攻略すれば、年会費無料のカードでも数千マイル、アメックスやダイナースなどグレードの高いカードなら、一枚のカードの入会キャンペーンだけで数万マイル稼ぐことが可能である。
本当にクレジットカード一枚の入会キャンペーンで数万マイルも貯められるのか、疑問に思うのは最もである。その疑問を解消するために、2022年5月の入会キャンペーンをいくつか見てみよう。
ANAアメリカンエキスプレスゴールドカード
初めに紹介するカードは、ANAアメリカンエキスプレスゴールドカードである。
いかがであろう。入会後3か月以内のカード利用で72000マイル相当のポイントを獲得できるとある。
ANA72000マイルに交換ができる。72000マイルとは、それだけで家族4人でオキナワ旅行ということも可能なマイル数である。
ANAダイナースクラブカード
また、ANAダイナースクラブカードの入会キャンペーンも目を見張る。
こちらは合計10万マイル相当のポイントを獲得できる入会キャンペーンである。運が良ければ15万マイルなんてことも!?
10万マイルあれば、アメリカでもヨーロッパでも、それこそ世界中のどこにでも往復することを可能にするマイル数である。
いわゆるラグジュアリーカードと呼ばれるステータスの高いカードであれば、一枚のカードの入会キャンペーンだけで10万マイル獲得することも夢ではないことをお分かりいただけたと思う。
キャンペーン攻略の肝は期間限定での決済額
上の2枚のカードの入会キャンペーンは驚嘆だが、多くのカードの入会キャンペーンで一枚当たり数千マイル稼ぐことは特別なことではない。
キャンペーン条件はカードによってさまざまであるが、典型的なものがカード入会から一定期間の決済額である。
金額と獲得できるポイント数には相関関係があることが多いが、例えば、カード入会から3か月以内に10万円の決済で1万マイル相当のポイントプレゼントというものだ。
通常、10万円のカード決済額で得られるマイルは1000マイル程度である。それが、入会時だけ10倍ものポイント付与を得られるとしたらどうであろうか。お得であることは間違いない。
しかし、その差額9倍相当のポイントはカード会社の負担になる。カード会社はお客様がカード決済をすることで手数料を稼ぐというビジネスモデルを展開しているが、10倍ものポイントを付与していては完全に赤字であろう。
では、なぜ、カード会社がそうまでしてカード入会時に大盤振る舞いをするのだろうか。
第一の理由は、そのカードを独占的に利用させるためである。
現代の日本では現金ではなく、キャッシュレス決済の割合が増えている。その手段もカード、スマホ決済と多様化している。カードを発行してもらうだけでなく利用してもらわなければ売り上げに繋がらないカード会社は、カードを発行してもらうだけでなく使わせることを考えなければならない。
カード発行後、財布のなかに眠らせていては何の利益にならない。まずは、使い癖をつくるために、一定の間は例え赤字になってでもカード決済を優先する仕組みをつくろうと考えているのである。
第二の理由は、カードの知名度向上である。大きなキャンペーンは世間の話題になる。ここ数年であれば、paypayやauPayなどのスマホ決済が話題をさらったらが、新しいクレジットカードも話題をつくることで、ユーザー間の口コミによる宣伝効果が生まれる。世間全般でなく一部の間であっても話題性をつくるためにポイントばら撒きともいえるキャンペーンを開催するのだ。
私たちユーザーは、半分はカード会社の手のひらにのり、あとの半分はしっかり損得勘定をすればよい。
もっともお得なカードの使い方は、入会キャンペーンの条件達成するまでは、そのカードを優先して使い、条件を達成した後は、次のカードに移行していくといった利用法である。
読者の中には2~3か月間で10万円もの出費することは無駄遣いである、マイルを貯めるために散在していては本末転倒だと考える方もいると思う。
だが、本当にそうであろうか。
発想を転換して、すべての出費を一枚のカードに集約することを考えて欲しい。
旅行や外食など娯楽・遊興費だけでなく、日々の食事、コンビニ等での細かい買い物、移動にかかるガソリン代、そして、公共料金や税金などあなたが生活をするうえで賄っている出費のほとんどは、カードで払えるのではないだろうか。
逆に、ひと月3万円で過ごせるかということを自分に問うて欲しい。多くの方は無理と否定するのではないか。そうであるならば、どのようおにしてその支出を新規入会したカードで支払えるかを考え、実践する。それだけで一枚のカードで数千ものマイルを稼ぐことができるのである。
裏技?クレジットカードの決済額を上げる手法
生活に必要なすべての支出を一枚のカードに集中
先ほどは、入会3か月間で10万円の決済をキャンペーン条件の例として挙げたが、カードによってはそれこそ、30万円、50万円とカード利用額の条件が上がる。そのときあなたはこのキャンペーンをあきらめなければいけないのであろうか?
いや、それはあまりにももったいない。クレジットカードの入会キャンペーンは、ポイントサイト&JQ-みずほルート以上に威力を発揮する場合もあるマイルを貯める玉手箱である。
金額をみるだけであきらめずに、例えば、3か月間で30万円の決済が必要という条件をクリアするためにあなたができる手法を伝授する。
一つ目は、生活に必要なすべての支出を新規発行したカードに集中して決済額を稼ぐ方法である。先ほども述べたがこれは、あなたがキャンペーン条件をクリアすることを目標に行動する気があるかを計るうえでも、最も重要な手法と認識すべきものである。
私は過去、多くの方からカードの決済額を増やす相談を受けたが、そもそも本気で支出を集中しようと思っていないのではないかと言わざるをえない使い方も多い。
例えば、ガソリン代である。このガソリンスタンドでは会員カードにもなっているクレジットカードで決済をするのが一番得なんだという人がいた。
ありえない話だ。確かに会員カードで決済すれば、1ℓあたり2~3円は得するのかもしれない。でも、それってしょせん1~3%の還元率である。カードの新規入会キャンペーンの中には、1000円あたり100マイル相当のポイント獲得できるものもある。1マイル2~5円と換算すれば、実に20%~50%の還元率といえよう。
また、公共料金の登録を変えても1~2か月後からだし、手続きが面倒だからやらないという言い訳にも驚きである。WEBであるいは郵送で手続きをするだけで、例え1回でも2回でもカードの明細に乗れば、それだけで数万円の決済額を稼ぐことができるのではないか。
例え、明細に乗る額が2万円であったとしても、それで、2000マイル相当稼げるとするならば、支払いカードの変更の手続きは、4000円~10000円の価値がある行動といえる。
ものの10分もかからないその手続きは、実は、時給にすれば24000円~60000円に値する労働になるという発想ができる人だからこそ年間30万マイルの道が開けるのだ。
大切なことだからもう一度言うが、生活に必要なすべての支出を一枚のカードに集中することは、あなたのマイルを貯めようという意志があるかどうかのバロメータにもなる重要な行為であると考えて欲しい。
そして、その行動は、カードが変わるたびに使える再現性のある効率的な方法であることを覚えておこう。
面倒な手続きでも、その価値を見極め、優先順位を決めて行動する。
出費は増やさない、出費が大きいタイミングでカードを申し込む
人生には大きな出品をするタイミングがある。旅行などのイベントもそうだろうが、恋人の誕生日などのイベント、スマホの買い換えなども数万円単位でお金が消えていく。
入会キャンペーンの条件が高いカードなどは、そういったタイミングで申し込むといった逆の発想ができるようになるとマイルを貯めるスピードも大分変わる。計画性の高い生活を送ることでクレジットカード決済をコントロールできることを覚えておこう。
クレジットカードの決済額をコントロールするために生活の計画を立てる
未来の消費を先買い
何度も繰り返せる技ではないが未来の消費を先買いするテクニックがある。一定の期間に決済を集中してもカードのキャンペーン条件をクリアできない場合、あと一か月あれば、必ず利用する予定があるときなどは、緊急避難的に利用すべき手段である。
それは、プリペイドカードや電子マネーへのチャージである。
例えば、来月の旅行で宿泊予約しているホテルの支払いが当日払いであった場合など、ほぼ確実な支払いがあるときなどに利用する分には問題ない。
新規発行したクレジットカードの入会キャンペーン条件の利用額にあと5万円足りないとき、プリペイドカードに5万円をチャージして、入会キャンペーンの条件をクリアするのである。
翌月にホテルでチェックアウトする際に忘れずにそのプリペイドカードで決済すれば帳尻会うことになる。
しかし、乱用は禁物だ。慣れてしまうと平気で10万円単位のプリペイドカードを複数持つことにもなりかねない。利用額とチャージ額の収支のバランスを管理できなくなる人は、カードそのものの管理にも問題があることが多い。プリペイドカードは預金が割にはならなく、一定の期限でチャージ額も失効してしまう場合が多いことに留意しなければならない。
プリペイドカードチャージや電子マネーチャージ以外にもアマゾンギフト券の購入なども未来の消費の先買いの手法に利用可能である。
プリペイドカード等のチャージも出費のタイミングを見極めて実践すべし
商品券購入で転売
更にお奨めしない方法だが緊急的に利用できる手法として
金券の転売というものがある。
例えば先に例を出したアマゾンギフト券だが、転売業者に売ることができる。5万円で購入したものを4万円で売却しては1万円の損にはなるが、将来の消費の先買いと違い現金化するというメリットはある。プリペイドカード等、管理ができなくなるほど貯めるくらいなら、多少の損は覚悟で現金化したほうが賢い。
例えば、30万円の金額クリアで3万円還元されるとき、あと、5万円で達成できるのなら、割り切って1万円損をして3万円還元したほうが先引き2万円の得になるのである。
他人の出費でマイルを稼ぐ
クレジットカードの決済額を増やす方法は、自分の出費を増やす以外にも方法がある。
それは、他人の出費を自分のカードで支払うという方法である。
友人の食事代や旅行代を自分のカードで決済すれば、決済額はそれだけで倍になる。
私の友人で社交的な人がいるが、職場でのグループで毎月のように飲み会を開催している。4人から6人のメンバーでも月2万~3万円の支払いを自分のカードで決済し、しっかり割り勘にしているのである。
一見セコクも見えるが、やり方によっては参加者全員がメリットを受けられることもある。彼が幹事をするからこそ皆が楽しめるということがメンバー全員に認識されていれば大きな問題にはならないであろう。
他人の出費でマイルを稼ぐ近道は、あなたが魅力的な人物になることである。
また、幹事を当番制にしても、やりたがらない人もいるである場合もある。例えば、6人の定例会で、幹事を交代制にしようと思ったが、幹事をやりたがらない人が3人いれば、残りの3人で回すしかない。この場合にも自分の実質の負担の2倍の決済額を増やすことができることを覚えておこう。
以上、クレジットカード入会キャンペーンに合わせ、カードの決済額を増やす手法を5つ紹介したが、まずは次の3つに絞ってみてはどうだろうか。
- 生活に必要なすべての支出を一枚のカードに集中
- 出費は増やさない、出費が大きいタイミングでカードを申し込む
- 他人の出費でマイルを稼ぐ
特に、最後の他人の出費でマイルを稼ぐ手法は、あなたが、あなたに会いたい、話したいと思ってもらえる人に成長することを意味する。目指すところは人の出費でマイルを稼ぐせこさではなく、あなたが仲間のキーステーションになることである。
まとめ
マイルを稼ぐ最も効率的な方法は、ポイントサイト経由のクレジットカード入会を継続することであるが、更に効率的に貯めるために、クレジットカード入会キャンペーン攻略は欠かせない。
キャンペーン条件の典型は一定期間に所定の金額を決済することである。カードによってハードルは高いだろうが、創意工夫で条件クリアは可能なはず。
最も効率的な手法は、
あなたが魅力的な人物になり、多くの人と交流を持つことである。
マイルを貯める目的は、旅行に安く行くということでなく、あなたが周囲の人みんなから愛される人間になることであり、それを達成することでマイルだけでなくあなたの人生そのものが豊かに変わるのである。
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